気紛れです。

ソファーに仰向けになり小説を繰っていると微睡が襲ってくる。それにまかせて眠りに入ると、夢を見た。母親(実際の母親ではない)と弟(実際の弟ではない)と僕(小学5年生位)が古いアパートの一室にいた。僕は母に虐げられ、これから罰を受けるらしい。そして母…

ヌクレオチド

貫井徳郎著「ミハスの落日」読了。ミステリー短編集。すべての作品の舞台が海外で統一されているけど、海外じゃなかったら月並みな作品だと思う。 福岡伸一著「生物と無生物のあいだ」読了。普段ならすぐに飽きてしまう新書だけど、これは完読できた。分子生…

スカイスクレイパー。

伊坂幸太郎著「魔王」読了。恥ずかしい台詞回しの多い伊坂幸太郎節だったけど、読みやすかった。

摩天楼

松本人志・高須光聖著「放送室」読了。ラジオを書籍化したもの。ラジオの方が面白いのは当然だけど、編集が下手なのか、読み物になっていないです。

烏龍

本谷有希子著「江利子と絶対 本谷有希子文学大全集」読了。本谷有希子けっこう好きです。

ブラスター・ワン

キャスリン・ビグロー監督「ハート・ロッカー」を観た。静の表現で作られた戦争映画。細やかな描写なんかは女性らしさを感じたけど、兵士の泥臭さも滲み出ていた。秀作。森見登美彦著「きつねのはなし」読了。面白かったけど、やはりこの人にはこじらせた青…

ビタミン

今敏総監督「妄想代理人」を観た。面白かった。虚構の混ぜ方が今敏っぽくて良い。

マグナス

パク・チャヌク監督「オールド・ボーイ」を観た。主演のチェ・ミンシクが時折、三又又三に見え、また時折、ジャッキーチェンに見えた。良い映画でした。

クリスピー

スピッツの「ソラトビデオCOMPLETE 1991-2011」が届いた。観た。20年分のミュージックビデオが収められている本作、順に観ていると(正確に時系列順に収められているわけじゃないけど)、恥ずかしい映像が中にはある。もちろん時代性によるもので、だ。 基本カ…

カルビー

今敏監督「千年女優」を今更、恥ずかしながら、観た。とても良かった。すげー良かった。平沢進も良かった。単調な電子音って映画のBGMとかにも合うと思う最近。

ナトリウム

舞城王太郎著「煙か土か食い物」読了。「虐殺器官」の印象が強過ぎて、評価基準がブレてるのかもしれない。ジャンルは全然違うけど、やっぱり虐殺器官のような正統派の地肩は強い。「煙か土か食い物」の独特な筆致も、無力化してしまうようなシャープな屈強…

NIKE

伊藤計劃著「虐殺器官」読了。一体これを完成させるのにどれ程の文献を要したのだろう。癌に侵されながら伊藤計劃が描き上げたこの本を読んだ後、星、線香花火、蝋燭に例えられる命の質感みたいなのがピーンとして、早過ぎるって思った。 名作。

BRUTUS

フジファブリック「MUSIC」の最後の曲「眠れぬ夜」の演奏後の志村さんの『けっこう良いんじゃない?』『うん。』って言葉は『今のOKテイクじゃない?』って意味なのか(直前に無理に声を高くしていく部分があるので難しい曲で、リテイクの多かった曲として考…

ジーク

テリー・ギリアム監督「フィッシャー・キング」を観た。相変わらず、綯い交ぜになった感情を作り出すのが巧いな、と。怒鳴りつけているのは怒りだけではなくて、背中を伝うぞくぞくする優越感も混じってたりするように、感情はこんがらがってる。そんな感情…

ピース・ウォーカー

ポン・ジュノ監督「殺人の追憶」を観た。キム・サンギョンがカッコ良かった。二人の刑事がメインだったけど、知能派と行動派で対比させた意図があったなら、対比が甘い気がした。行動派刑事(ソン・ガンホ)はただのぐうたら外道刑事にしか見えなかったし、外…

オスカー

ギャスパー・ノエ監督「エンター・ザ・ボイド」を観た。ドラッグディーラーの主人公の主観映像で物語は進んでいく。果たして物語といっていいのか分からないけど。ドラッグ、セックス、輪廻をテーマにしているらしく、観客に疑似幻視体験させることに力を入…

オレンジ

日本推理作家協会編「スペシャル・ブレンド・ミステリー謎004」読了。 京極夏彦が選んだ短編ミステリー集。連城三紀彦の「黒髪」が良かった。他のは特筆すべきものがなかった。堺雅人著「文・堺雅人」読了。 文章が練られており、それでいて読みやすくとても…

ダクト

テリー・ギリアム監督「未来世紀ブラジル」を観た。 テリー・ギリアム炸裂。大好きな映画の一つになりました。

ストライク

ポン・ジュノ監督「母なる証明」を観た。素晴らしい。韓国映画のレベルの高さ。

ライト

リッキー・ジャーヴェイス、マシュー・ロビンソン監督「ウソから始まる恋と仕事の成功術」を観た。 ウソという概念がない現代が舞台で主人公は初めてウソを発見する。っていうストーリー。薦められたので観たのだけど、普段なら絶対に観ないタイプの映画だっ…

Ω

平山夢明著「独白するユニバーサル横メルカトル」読了。 スプラッターな描写が壮絶で読み終わるのに時間がかかった。読みながら昼ごはんを食べていると味覚がおかしくなりそうだった。というか、味がしなかったので、既におかしかった。短編だったけど、それ…

斑鳩。

中島哲也監督「告白」を観た。ほぼ完璧な映画じゃないかと思う。見せ方という点において。日本映画の目指すべきはこのあたりじゃないだろうか。

食紅。

唐沢俊一著「裏モノの神様」読了。読む本がない時の備蓄として、買っていた本。唐沢俊一の知識量に詠嘆。だから何だという知識ばかりだけど。 サタミシュウ著「ご主人様と呼ばせてください」読了。 官能小説だけど、ストーリーが面白かった。オチは前作に比…

骨子。

ジム・ジャームッシュ監督「リミット・オブ・コントロール」を観た。 面白くなかった。深読みさせたいってことだけは分かったけど…。料理の匂いだけ嗅がされて、味は客の想像力次第と言われても、困る。これを素晴らしい料理だと絶賛する様な奴とは友達にな…

諧謔モーター。

綾辻行人著「十角館の殺人」読了。面白かった。マーティン・スコセッシ監督「シャッターアイランド」を観た。どんでん返しまでもう少し何かあればよかったと思う。『どんでん返しがありますよ』的な予告がないと成立しない内容。ジャブなし、一発狙いのボク…

USロボット社

佐々木詳太監督・穴吹一朗脚本「神様ヘルプ!」を観た。微妙!あと1つだけでも大仕掛けがあれば面白くなってたと思う。舞台作品を映画化したらしいんだけど、舞台の方がサイズ的に合ってる気がする。何のサイズかは分からんけど。

静止衛星

奥秀太郎監督「USB」を観た。全体の雰囲気が良かったからこそ、雰囲気モノで終わらせてしまうのは惜しい。涼宮ハルヒの「God knows…」のイントロが良い。

サイコパス

道尾秀介著「シャドウ」読了。 道尾秀介、面白い。今のところハズレがない。

双ヶ丘ブレンド。

テレビを観ていたら、また田崎真也が妙なものを食べさせられていた。別の形のリアクション芸だと思う。「ノン子36歳(家事手伝い)」を観た。映画芸術が選んだ2008年のベストテンだったらしいけど、イマイチ。映画芸術って、キネマ旬報と対極にあるような雑誌…

アルファベットチョコ

脳に靄がかかっているように頭が冴えない。田口ランディ著「コンセント」読了。