2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

NIKE

伊藤計劃著「虐殺器官」読了。一体これを完成させるのにどれ程の文献を要したのだろう。癌に侵されながら伊藤計劃が描き上げたこの本を読んだ後、星、線香花火、蝋燭に例えられる命の質感みたいなのがピーンとして、早過ぎるって思った。 名作。

BRUTUS

フジファブリック「MUSIC」の最後の曲「眠れぬ夜」の演奏後の志村さんの『けっこう良いんじゃない?』『うん。』って言葉は『今のOKテイクじゃない?』って意味なのか(直前に無理に声を高くしていく部分があるので難しい曲で、リテイクの多かった曲として考…

ジーク

テリー・ギリアム監督「フィッシャー・キング」を観た。相変わらず、綯い交ぜになった感情を作り出すのが巧いな、と。怒鳴りつけているのは怒りだけではなくて、背中を伝うぞくぞくする優越感も混じってたりするように、感情はこんがらがってる。そんな感情…

ピース・ウォーカー

ポン・ジュノ監督「殺人の追憶」を観た。キム・サンギョンがカッコ良かった。二人の刑事がメインだったけど、知能派と行動派で対比させた意図があったなら、対比が甘い気がした。行動派刑事(ソン・ガンホ)はただのぐうたら外道刑事にしか見えなかったし、外…

オスカー

ギャスパー・ノエ監督「エンター・ザ・ボイド」を観た。ドラッグディーラーの主人公の主観映像で物語は進んでいく。果たして物語といっていいのか分からないけど。ドラッグ、セックス、輪廻をテーマにしているらしく、観客に疑似幻視体験させることに力を入…

オレンジ

日本推理作家協会編「スペシャル・ブレンド・ミステリー謎004」読了。 京極夏彦が選んだ短編ミステリー集。連城三紀彦の「黒髪」が良かった。他のは特筆すべきものがなかった。堺雅人著「文・堺雅人」読了。 文章が練られており、それでいて読みやすくとても…

ダクト

テリー・ギリアム監督「未来世紀ブラジル」を観た。 テリー・ギリアム炸裂。大好きな映画の一つになりました。

ストライク

ポン・ジュノ監督「母なる証明」を観た。素晴らしい。韓国映画のレベルの高さ。

ライト

リッキー・ジャーヴェイス、マシュー・ロビンソン監督「ウソから始まる恋と仕事の成功術」を観た。 ウソという概念がない現代が舞台で主人公は初めてウソを発見する。っていうストーリー。薦められたので観たのだけど、普段なら絶対に観ないタイプの映画だっ…