読書欲前線

デヴィッド・ゴードン著「二流小説家」
谷川流著「涼宮ハルヒの憂鬱
谷川流著「涼宮ハルヒの退屈
谷川流著「涼宮ハルヒの溜息
大森望編「不思議の扉 ありえない恋」
白河三兎著「私を知らないで」
筒井康隆著「ロートレック荘事件」
長岡弘樹著「傍聞き」
道尾秀介著「球体の蛇」
道尾秀介著「光媒の花」
折原一著「倒錯のロンド」
恩田陸著「六番目の小夜子
真梨幸子著「殺人鬼フジコの衝動」
乾緑郎著「完全なる首長竜の日」
桜庭一樹著「少女には向かない職業
島田荘司著「占星術殺人事件」読了。

前々から読んでみたかった小説が手に入り、それらがことごとく面白かった近頃。
しかし例外はある。白河三兎著「私を知らないで」が『本の雑誌増刊おすすめの文庫王国2013オリジナル文庫大賞BEST1』らしいのだけれど、それほどの作品だとは到底思えない。中学生の主人公が、恋人でもない女友達と別段特別でもない日に一人2800円のフレンチを食べるっていうシーンがもう噴飯モノ。『女友達が隣席から聞こえてくる下品な話題にフレンチの雰囲気を壊されたと憤慨し、隣席の二人組の女性銀行員を追い出す為、聞えよがしに銀行の悪口を主人公に話し、実際追い出すことに成功する。』というのが作者的見せ場なのだろうけれど、OLの隣りでフレンチを食べる中学生という構図が面白過ぎてそれどころではない。フレンチの雰囲気とは一体。