魔女

西尾維新著「クビキリサイクル 青色サヴァン戯言遣い」読了。

ヒロインの玖渚ちゃんから「うに」「うに?」(鳴き声?感情表現?萌え語?)などの言葉が発せられた時には、完全に『無』の顔になってしまったけれど、本格ミステリーの醍醐味が十二分に詰まっていたし、個性的なキャラクターも魅力的だったです。

清涼院流水著「コズミック 流」読了。

西尾維新関連から手を出してみた。『今年、1200個の密室で1200人が殺される』という密室卿なる人物からの犯行声明から始まる密室モノ。
元々「コズミック 世紀末探偵神話」を二分冊したものの上巻に当たるものなので、上巻を読んだだけでは犯行動機はおろか、トリックも明らかにならない。色々な定義の密室で、被害者それぞれの過去を語られ、殺されていく描写が続き、あれよあれよと379ページが終わった。大風呂敷を巧く畳めるのかが見物だ。

偶然にも続けて読んだ2冊のページ数がそれぞれ379ページ。影響を受けた作家に清涼院流水と挙げている西尾維新のジョークとは考え過ぎか。
いや、戯言遣い西尾維新なら有り得ない話でもない筈だ。